くずクマさんとハチミツJK
第12回の新人賞優秀賞受賞作。2016年12月発売。やっと読めました。
上記のリンクはどちらもMF文庫Jのサイトです。
あらすじ
阿部久真は、興奮するとクマになる高校生。ある日、ぼっちのクラスメイト・天海桜の“ハチミツの汗をかく”秘密を知った彼は、欲望に負けて桜を押し倒し、しかも美味しくいただいてしまった!? その極上の味に惚れ込んだ久真は桜に迫るが――「何が何でも(桜のハチミツと)離れたくないんだよ!」「そ、そんな手にはにょり……乗りませんよっ!」。それでも久真は「最高のハチミツライフ」の実現に向け、学校内のクマ(=自分)出没騒動も、クラス委員長・鈴木(猟銃持ち)率いるクマ討伐隊の襲撃も私欲のために利用。すると、ドタバタのなかで桜からなぜかペットとして気に入られてしまって……!? 私欲まみれのほんわかラブコメ、出没!
感想
ハチミツマニアで、ハチミツをなめるとクマになってしまう主人公と、ハチミツの汗をかくヒロインという、すこしぶっとんだ設定の作品。
ハチミツで我を失い、主人公・阿部久真はヒロインを舐めまわす。いつもなら、一度クマ化したらなかなか元(人間の姿)に戻れないのに、ヒロインの極上のハチミツでは、すぐに元に戻れ、ヒロインはかいてしまったハチミツの汗が処理できて、利害が一致するという、ちょっとまってどういこと!?という展開。
ヒロインの妹はメープルシロップの汗をかく、ちょっと引くレベルのクマ好きだし、よくわからないクマ討伐隊が学内に存在するし、深く考えたらいろいろ負けです。
ハチミツの汗を舐めるというのが重要な要素なので、ちょっとアレなシーンが多いです。作者はペロペロラブコメディと表現してますね(作者Twitter)。
一応王道ラブコメでした。