俺が好きなのは妹だけど妹じゃない
去年の夏ごろに出た作品。お金とか時間とかに余裕ができて、やっと読むことができました。
あらすじ
成績優秀で、生徒会長も務める完璧優等生な中学三年生の妹、永見涼花がライトノベル大賞を受賞!?しかもその小説の内容は『兄を溺愛する妹のイチャイチャラブコメ』!?兄の俺にはいつも厳しいのに…。さらにはラノベや萌えがわからない涼花の頼みで、俺が代わりにラノベ作家としてデビューすることに!?それだけでも大事なのに出版された小説は空前の大ヒット!俺(妹)のファンという美少女たち、ラノベ作家や、イラストレーターが集まってきて―。涼花は取材のために、デートしたいと言ってくるし!勘違いしないでくれ、俺が好きなのは妹の書いた小説の『妹』で、目の前の『妹』じゃない。
感想
いわゆる業界ものというやつですが、主人公の妹がラノベ作家としてデビューというのが他の作品と違うところです。
ラノベ作家の業界ものだと、杉井光の『ばけらの!』(GA文庫)やあさのハジメの『桃音しおんのラノベ日記』(講談社ラノベ文庫)、現在アニメ放送中の伏見つかさの『エロマンガ先生』(電撃文庫)などがありますが、どの作品も主人公自身がラノベ作家なんですよね。
設定が少し新しいかな、というだけであとはよくあるパターンで話が進みます。先行する作品が多いので、n番煎じ感はぬぐえません。
よくもわるくも王道パターンが続くため、、それが嫌いでないなら楽しめますし、それが嫌いなら、つまらないでしょう。私は楽しめました。
最後が無理矢理はなしを終わらせたという印象です。